空の境界 殺人考察(後)

 長かった、空の境界の最終話。
 この話自体も長かった。元々長い話だったけど、矛盾螺旋のときにばっさばっさと切り捨てて作ってたもんだから、てっきりもっと短いもんだと思ってた。75分くらい。実際は120分あった。でも、途中、暗い環境風景見たいばかりで、いらねえ部分たくさんあったんじゃないかなあ。なんか80年代後半〜90年代前半のクソOVAを見ている気分になった。夏休みの深夜にテレビつけてたらたまたまやってたアニメみたいな感じの。
 だからまあ、出来としてはいまいちな気分がするんだよなあ。もっとも、一番派手な話は、だいぶ前にやってるし、クライマックス自体は矛盾螺旋でやってるし、殺人考察(後)は、原作もそうだけど、黒桐と式が決着をつけるためだけの話なんだよね。まあ、ただ、好きだって告白するためだけに片目つぶされて足刺されて、方やもう一方は義手とはいえ親指食いちぎったり人殺したりと、散々迷惑な告白劇だが。
 長かったせいなのか、あるとは思えないが別の機会にするのか、エピローグが無かったのは残念だよなあ。一応、話のオチの部分に相当するはずなんだが。
 久々に、小説版発掘して読むか? ただ、内容は好きだが、奈須さんの文章って読みづらいんだよなあ。読みづらいというより理解しづらいというか。そういう書き方なんだろうけど。