2009年総評

 毎回恒例のネタ。
 今年は大作RPGが出た年の割には内容は伴っていないように思われる。
 DQ9FF13は事前の予想よりは面白かったが、日本を代表するゲームという観点から見ると、お世辞にも及第点とは言いがたい。これが、ドラクエ、FFじゃなければ、この程度の出来でも良かったんだろうけど。
 そんななか、去年はペルソナ4、ライドウVSアバドン王とPS2で名作を連発したアトラスが、今年も、デビルサバイバー、ストレンジジャーニー、ペルソナ3ポータブルと、携帯機で良作を連発。ここ数年のアトラスの安定感振りにはホント頭が下がる。海外で高評価を得ている出門図ソウルの海外版の販売を請け負ったりと先見の明もあるようだ。
 テイルズは相変わらずの完全版商法のヴェスペリアPS3版と新システムのグレイシス。前者はX箱専用だったはずなんだけど、まあ、シンフォニアのときも同じことしてるしね。テイルズと書いてうそつきと読んでいい。もっともグレイシスのほうは新しいシステムが非常にいい塩梅で戦闘が非常に快適である。ストーリーはいつものテイルズだが。
 影ではマーベラスが活躍した印象がある。クソゲー乱発メーカーでもあるが、時々あたりも出すメーカーなので侮れない。まあ、製作じゃなくて販売元だから、結局は下請けで作るところの実力だろうが。朧村正だって作ったのは、アトラス販売のプリンセスクラウンオーディンスフィアを作ってたメーカーだし。
 カプコンはバイオ5をようやく出したが、4以下の作品だったことは残念で仕方が無い。Wii版4をやったあとだとなおさらだ。
 光栄は相変わらず無双命だが、久々に信長の野望の新作を出してくれたのは素直にうれしい。出来のほうはアレだったが・・・。革新PK2と言われているが、革新PKに劣っているので、PK2にもなりえていない気がする。まあ、でも歴史シミュレーション路線も復活させて欲しい。チンギスハーン5とか太閤立志伝6とかを期待している。無双人気にかげりが目立つようになってきたから、光栄もいろいろやろうとしてるんだなと思う。戦国無双3は満を持して出した割にはという出来だった。別段出来が悪いわけでもないが、良いわけでもない。逆に無双OROCHIZなんかは完全リメイク商法なのに、敵のワラワラ感が増したおかげで数段面白くなっている。来年の北斗無双に着たいというところか。声優がアニメに準拠しないという部分ですでにいやなんだが。

 そんなわけで今年のベスト3を発表したい。
 まず、3位から。

3位:朧村正
 美麗なグラフィックとどこか懐かしい横スクロールアクション、手軽かつ爽快な操作性。適度なエロ。と、エンターテイメント性が詰め込まれている良作。アクションが苦手な人でもかっこよく立ち回れるのがポイント。
 もっとも、主人公が二人なのにキャラ性能がほぼ同じだったり、だんだん単調になるという欠点も無いわけではない。
 ただ、美麗なドット絵を堪能できる今では珍しい作品といえよう。最近は猫も杓子もCGだからなあ。

2位:真・女神転生 ストレンジジャーニー
 1位にしようか迷ったのだが、2位で。
 とにかく完成度の高い女神転生。ナンバリングタイトルをつけても良かった気がする。難易度も骨太だが、少々理不尽に思えるところも多数。不満点は悪魔合体の部分か。広範は自由に作れるが、中盤までの選択肢の狭さ。あと、デビルソースで簡単にスキル継承できてしまうお手軽さは、真2で頭ひねりながら継承させてたことを思うとぬるく思えてしまう。ぬるくてもいいんだけどね。選択肢により、ラストが変わるというのも伝統。ただし、非常に地味な印象だけはぬぐいきれない。

1位:バルドスカイ
 今年の1位はなんと言ってもこれ。もちろんDive1と2をまとめての話。
 伏線と複雑に絡み合ったストーリーも去ることながら、より進化したアクションバトルも魅力。最初はバルドフォースと動きが違うので戸惑ったがなれるとこちらも十分楽しい。コンボ考えるだけで何時間も費やしたりするゲームは久々である。プラクティスでつながったコンボが実践でつながらなかった時の悔しさといったら。
 エロゲーなのだが、そういった偏見を取り除いてでもやって欲しい作品の一つ。これの前作のバルドフォースも同様だが。バルドフォースPS2で全年齢版でてるけどね。もっとも、俺はPC版のほうを薦めるが。
 いちいち、台詞回しが中二くさかったりするのだが、それもこの作品の魅力。非常にサイバーパンクな世界観でもあるので、攻殻機動隊のような世界観が好きなら入っていけるかと。
 ただ、このゲーム。来年当たりに絶対完全版が出るはずだから、そういう意味ではお勧めできないんだよなあ。