月姫 7巻

 これ出るの久々だな。2年くらいあいてた気がするが。
 この巻はアルクェイドファンのための巻と言っていい。とにかく、ひたすらアルクがかわいい。あと、微妙なエロシーンがあるが青年紙や少女漫画に比べれば全然かわいい表現だし。
 話のほうは実は、アルクと志貴が結ばれるだけの話で、実のところまるで進んでないのだが、ようやくロアロンゲバージョンが姿を見せ始めたので、ようやくラストに向けて動き出したというところか。
 他のルートの話も微妙に混ざってるけど、根っこのところはアルクルートなので謎は残ったまま終わるんだろうなあ。とはいえ、月姫ってタイトルつけて、琥珀ルートやるわけにもいかんだろうし。
 原作の月姫は5人ヒロインいて、ようは5ルートあるのだが、大まかに分けると、アルク、シエルルートと秋葉、翡翠琥珀の遠野家ルートの二つに分けられるわけで。話の根幹部分は遠野家ルートでいろいろ明らかになるのだが、ジュブナイルとしての面白さは、アルク、シエルルートの方が面白いし作るほうもやりやすいんだろうなあ。シエルルートなんかは歩くルートのコンパチに近いしねえ。
 月姫の伝奇としての面白さは遠野家ルートに詰め込まれていて、ボーイミーツガールとしての面白さはアルクルートと作品が明確に分かれているのが悩みどころなんだよね。漫画版は面白いが、それでも原作の魅力をそういう意味で100%出すのは難しいだろうなあ。今の話が終わって遠野家ルートやるなら別だけど。
 まあ、リメイク計画があるらしいから、漫画で宣伝してリメイクで楽しんでもらえればいいやと作ってる側も思ってるんだろうな。でもリメイクいつでるのやら。
 しかし、読めばいろいろ思い出すが、普段は月姫の内容すっかり忘却のかなただな。一時、あれほど熱狂的にはまっていたのが嘘のようだ。なんか、そういうのも悲しいよなあ。別に嫌いになったわけじゃないが、なんか冷めたというか。