阪神絶好調

 ついに、首位巨人に1ゲーム差。一時、今年も巨人独走かと思ったが、いやはやこれで盛り上がりそう。まだ序盤だけどさ。
 しかし、4月後半はえらい強い。
 原因はわかってるんだけどね。
 金本スタメンからはずしたからだろう。
 どんな球技もそうだと思うんだが、やはり守備が重要。野球は特にそうだと思う。守備がまずいと複数失点とかあたりまえの世界だし。
 メジャーリーグなんかはそのあたりが非常によくわかっており、スタメンの重要度は守備>打撃が基本である。無論、球団によって特色はあるんだけど。
 野球の守備重視に関しては、もう一つ理由があり、打撃は水物といわれるくらい不安定。なにしろ3割打てればすごいといわれる世界なのだ。ところが守備は調子の波に左右されにくい。
 野球の守備はセンターライン+ライトが重視される。特に守備力が高い人はこのポジションだ。なんでライトが重視されるのかは素人の俺にはわからんけど。右打者の多さから考えればレフトのほうが重視されそうなのだが。このあたりは経験者しかわからないポイントがあるのかもしれない。ただ、ライトは重視される。名手イチローもメイン守備はライトだ。
 逆にレフトは軽視されがち。守備がザルで有名なラミレスの守備もレフトだ。ラミレスの打撃はそのザル分を差し引いてもチームにプラスになると判断されてのスタメン起用なのだろうが。とにかく、打撃>守備の選手の多くはレフトを守っている。レフトで守備がよさそうな人はオリックスのメジャー帰りの田口くらいか。この人も昔オリックス居た時はイチローが抜けたライトを守っていたはずだが。田口は守備に関しては全盛期よりは劣るだろうが年の割りには劣化してないようだし、レフト守ってる人の中ではうまい部類に入るかなと。
 そんなわけで、金本を抜くことで阪神のレフトは大幅に軽減された。ショートの鳥谷の負担も軽減された。元々サードの新井もそんなに守備がいいわけじゃないので、サードのカバーもしてた鳥谷はなぜかレフトのカバーまでさせられていたわけで、これでは打撃にも影響出るのは当然だ。真面目に、レフトに過剰な守備力を期待しなくても常識的な守備力を求められるようになったのはでかい。他の球団では普通なのに阪神はフルイニング出場という呪縛でろくに玉も放れない、年食って筋トレばかりしかしてないせいで全然走れなくなってしまった金本が居座っており*1、露骨にレフト狙いされるくらい穴だったわけで、そこが普通になるだけで失点が減る。それだけで勝てるようになるわけである。巨人のラミレスだって守備はそこまでひどくはないし、あっちは何より打撃でカバーしていたわけだ。
 そんなわけで、金本が抜けたおかげで敵にハンデを与えていた情況から通常の状態に戻ったわけでこれでようやく本来の実力を発揮できるようになったわけである。
 金本は手術せずに試合に出ながら治すとの事だが、最初は正直どうかなあとおもったが、代打ではなかなか打ってる状況だし、打撃に専念する分には問題ないかと。交流戦でDHで使うとのことだし、まあ、それはそれでいいかなあと。そもそも、この年齢で手術したら。そのまま復帰せずに引退って可能性も高いしな。本人もそれを恐れてるんだろうし。ただ、やはり年齢的にそろそろ進退を考える次期じゃないかなあ。

*1:しかし筋トレとリハビリの達人になりつつあるし、晩年の清原を髣髴させるよな。兄貴と呼ばれる人間の末路はみんな同じなのか?