ニーアレプリカント

 発売日に買ってたんだが、プレイし始めたのは昨日からだったりする。
 ドラッグオンドラグーンのチームが作った作品ということでちょっと期待してた。
 とりあえず、音楽がどれも良い。しかし、最近の曲は歌が入ってることが多いな。もっとも、このゲームの歌はどちらかというとバックミュージックっぽい歌だが。歌がメインではなくメロディーの一種という感じ。
 なので、歌を前面に押し出したP3やP4の系統とはちょっと違うかなあ。もっとも、この手の歌を入れて大々的にメジャーにしたのはペルソナ3の目黒さんの功績だろうけど。
 歌自体が曲に入ってるのは主題歌とか除けばPS以降だとおもう。俺の記憶する限りではゼノギアスのバトルの曲に声が入ってたのが最初な気がする。それ以前にもあったかもしれないが、俺は知らない。ゼノギアスの場合は、歌というより、効果音として音声が入ってるという感じだが。まあ、音楽に容量が裂けるようになった光メディア作品以降だよなあ、こういう表現は。
 肝心のゲーム部分だが、ドラッグオンドラグーン時代から思ってたのだけど、主人公のモーションが変。相変わらず動きがキモイ。DoDの時よりひどい気がする。あと、カメラワークが最悪に近い。魔法があるのだが、魔法はカメラが向いている方向に発動される。主人公がどちらを向いていてもである。なので敵の攻撃避けた後に魔法を当てようと思うと、たいていの場合が、よけて、カメラリセットして魔法という流れになる。というわけでとても当てにくい。主人公が向いている方向に撃つとかにしたほうがよかったんじゃないのかなあ。
 操作性そのものは軽快なのでそんなに悪くない。ただ、広いフィールドをお使いで駆けずり回ることになるので、こういった細かいことも積み重なると不満になるわけで。
 とにかく移動が面倒くさい。一度行った街までワープできるとかできないのかなあ。
 と、とりあえず音楽以外はけなしているが、そんなに悪い雰囲気ではない。まだ言うほど鬱展開もないし。こまかなサブクエストで意外と容赦のない話が展開するけど。
 世界観とそれの描写は音楽もあわせてなかなかのものだと思う。ただ、それを見せるためなのかプレイヤー側に不便を強いているのもたしかで、オンラインゲームでもないのに素材集めの武器強化とか、MAPいったりきたりして採掘とか、誰得みたいなシステムはどこに客層焦点あわせているのか聞きたくなる。
 ここ10年ほど、やり込み要素というのが勘違いされているように思う。本当にそのシステムはゲームに必要なのかどうか考えてから導入してもらいたいのだが。ストーリー見せたいゲームなのに、お使いクエスト入れたり、素材集めいれたりと枝葉を盛りすぎるのはどうかと思うのだ。逆に、そういったあっちにいったり、味方強化したり探索を中心とするゲームなのに強制的なイベント大量に入れてみたりとか。ハードの性能が上がり、容量に余裕が出来たのはいいのだが、アレもコレもと詰め込みすぎて作る側が迷走している。しかも、それが10年以上にわたって続いているのが現状だろう。
 懐古主義ではなく、過去のゲームは容量の壁というものがあり、作る側はかならず、取捨選択を迫られた。DQ3なんかはオープニングの画面すら削った。その割りに闘技場が残ったのは意味不明だが。
 ところが今のゲームは容量問題なんて無い。だから、アレもコレもと導入する。そのゲームにそれが必要かどうかなんてきっと誰も考えてないと思う。とにかく流行のものをどんどん詰め込んでいく。だから、何をさせたいゲームなのか作ってる人すらわからないようなものが出来るんだと思う。
 容量があろうがなかろうが自分のやりたいことさせたいことを突き詰めたゲームはやはり名作が多いと思う。
 やはり、ブレがある商品はどうしてもいまいちになりがちだなあと。
 まだ、ニーアレプリカントに関する評価は未定だが、このままだといまいち評価になりそうなのがなあ。骨の部分はいいと思うんだが。よけいな肉付けしすぎじゃないかなと今のところ感じる。もっとも7時間もプレイしてこの感想だからなあ。