FF9

　PSアーカイブでFF9が来てたのでダウンロード。シリーズの中じゃ小粒的な評価を受けてる作品だが、7以降のFFではかなり完成度の高い作品だと思う。クリスタル復活ってただの餌だよねとか、ラスボスがペプシマンな上に唐突で意味不明だとか、エクスカリバー２の仕様がタイムアタックってなんでじゃーとか、言われてるけど、どれも比較的作品全体への批判ではなく小さな不満点のようなものだし。まあ、ロード長いのがかなりきついかな。
　テーマが各キャラクターごとに設定されているようで、ビビなんかはFFで屈指のお涙頂戴キャラじゃないだろうか。嫌いじゃないぜ。サラマンダーがリコ並に空気なのも嫌いじゃないぜ。スクウェアでサラマンダーといえば「サラマンダーよりはやーい」だしな。
　このゲームの最大の不幸は前作がシリーズで一番売れたFF8だったこと。好きな人もいるだろうが、FF8はどう贔屓目に見ても擁護できないような出来だったため、売れただけにFFの評価を落とす原因にもなった。その後を任されたFFだけに売り上げは厳しいだろうなと思ったら案の定だったと。まあ、この2000年当時は、満を持して出したクロノクロスが思った以上に売れなかったりと1990年代後半の勢いに陰りが見え始めたころだったんだけどね。
　前作がシナリオもシステムも冒険しすぎているゲームだったためか、無難な作りというのがFF9の世間での評価じゃないだろうか。そして、その点はほとんど当てはまると思う。
　ただ、シナリオ面ではFFにしては比較的良く出来ていて、キャラクターの魅力もあいまってやってて不快感を覚えることが少ない珍しいFFともいえる。電波にクソ餓鬼にビッチ、主人公までがすかしてとっつくにくいとそろっていたFF8のPTやいうことすること全部うざいスノウや何か考えてそうで何も考えてないライトニング、野村大好きな頭も股もゆるそうな電波女とどうみても好感を覚えれないFF13PTに比べればFF9のPTは癒しといってすらいい。主人公のキャラクターのおかげだとは思うが。
　しかし、改めてやってみると、PSなのにグラフィックが相当がんばってる。確かに荒いことは荒いが、今でも普通にプレイして耐えれるレベルといえる。これよりひどいゲームはPS3にだってある。アルトネリコ３ってゲームなんだけどね。PSPレベルならそれこそこのゲーム並みのもあるし、さすがスクウェアといったところか。
　しかし、まだ序盤だが、バクー一味が良すぎるな。こいつらバクー一味を主人公にしたスピンオフ作品を希望してみたくなるくらいに。