白騎士物語 

 フラゲしたのでプレイ中。
 正直な観想を言うと、今のところ前作と何が変わったのかわからない。多分、前作をほとんど覚えてないのが原因かと。
 比較の意味ねーじゃん。
 それを踏まえてのレビューすると、まず、コンボ作るのが楽しい。これがこのゲームの売りだろう。コンボつっても技を連続で叩き込んでるだけだけどね。威力はボーナスで相当上がるので、これをいかに撃つかが肝となる。
 あとはキャラクターメイクが相変わらずすごい。かなりいじれる。でも、デフォルト顔を含めてろくな顔が出来ない。せめてデフォルトはもっとちゃんとしたのそろえてくれよ。
 メイク画面と実際動いてる画面、ステータスに表示される顔はどれも微妙に違うのでどこかに不満が出て来るんだよなあ。
 さて、いいところ終わりかな。
 あとはダメだしか。
 
 正直、これ買うならゼノブレイド買え。
 
 1行で終わってしまった・・・。
 
 同じシームレスバトルのゲームとしてはこちらのほうが先なのだが、白騎士物語は多分にモンハンとFF11の影響を受けていると思われる。影響受けたのならパクリといわれようがそのまま移植すればいいのに、中途半端な影響しか受けないから中途半端のつまらないものが出来る見本である。
 システム的にはぶっちゃけてしまうとFF11丸パクリに近いゼノブレイドはそのあたり完全に開き直っている。そのかわり、丸パクリだがオフラインゲームとしての調整をしており、大ダメージの爽快感、キャラクターの役割分担など、バランス調整面で非常にがんばっていると思う。レベル上がりすぎて周囲が雑魚だらけになっても、異様にレベル高いモンスターがいたり、ネームドモンスターは終盤に行くほど強くなっていくので緊張感のあるバトルはいつでも楽しめるし。
 レベルファイブのゲーム全般に言えることだが、そのあたりのバランス感覚というのがどの作品もいまいちな傾向にある。もっとも、この部分に関しては、センスとしか言いようがない。日野にはそのセンスがない。だから、そういうセンスのある人間を連れてきて日野が余計な口出ししなければいいのだが、日野は多分そんなこと出来ないだろうなあ。バランス調整なんてのは、センスと経験で、これを備えていてもうまく行くとは限らない。むしろ何を持ってうまく行ったと言う判断は難しい。ドラクエ8とかはそのあたりの舵取りを堀井雄二がしてたおかげでまとまったが、そのあとの独自で作ったゲームはまあひどいものだった。
 せっかくのシームレスバトルなのにそれを活かせきっていないのが白騎士物語だと思う。ゼノブレイドはそのあたりしっかりしている。結局はどこをデフォルメするかなのだと思う。ゼノブレイドFF11のパクリだが、あちらに比べてプレイヤー側のHPも攻撃力も極端に上げて戦闘時間を短くしている。オフライン用の爽快感とオンラインゲームの協力しているという部分を強調しているのだろう。
 ところが、白騎士物語は、その手の強調が足りない。まあ、仲間がひたすらアホなのも原因だが。今回調整されているかもしれないが、前作は確か、味方が敵の耐性のある属性にひたすら魔法ぶち込んだりとアホきわまっていた。とにかくNPCは回復魔法覚えさせて操作キャラだけで何とかしなきゃいけない場面が多かった気がする。ゼノブレイドほど積極的に有効な動きはしてくれない。まあ、アバター以外のキャラもある程度自由な育成できるようにしてしまっているからだとも言えるが。
 尖った部分を作る。これが出来ていれば白騎士物語は化けたと思うのだが、さて、続編のシステム変更でそのあたりがどうなっているものやら。今のところはそれを感じられないけれど。
 オンラインに関しては当然発売日前なのでやってないのだが、前作の時点ではガッカリゲーだったと思う。このゲームの戦闘システムとMOのシステムってあってないんじゃないかなあと思う。いっそのことMMOにすればいいんだろうが、さすがに無料でそこまでは出来ないんだろうな。
 グラフィックではこちらのほうが上なのだろうが、今のところゲームとしても面白さもゼノブレイドに全て劣っているというのが正直な感想である。
 ちなみに、ゼノブレイド、HD画質じゃないしPS2に毛が生えた程度のグラだが、決して汚いわけじゃない。背景なんかはがんばっていて息を呑むような背景も存在する。正直かなりグラは独特の世界を出している。そういう点で見るなら、けっしてゼノブレイドのグラフィックは劣っていない。コロニー6に向かう途中、洞窟を抜けた先で、崖のはるかかなたに機械神が見える場所には感動すら覚えた。別にイベントシーンでもなんでもないのに。
 白騎士物語のレビューをしたかったのだが、いつの間にか、ゼノブレイドマンセーの話題になってた。まあ、それくらいゼノブレイドはお勧めですよということで。