真・三國無双6 呉その1

 赤壁までクリア。
 つくづく思うが、孫堅孫策でシナリオを作るのに苦労しているイメージ。今回は勢力単位の物語ゆえに、二人の死をきっちり描けている。
 一生懸命、孫権を持ち上げようとしているシナリオは理解できるんだが、どうにもこうにも、後年の彼を見ていると、持ち上げ切れてないなあと。赤壁では周ユと黄蓋が完全に主役だし。それ以前のシナリオにも無理やり出てきている感じ。黄祖との戦いで、甘寧に「総大将自ら最前線に〜」ってほめられるが、実際孫権ってあまり最前線にいるように思えないし。むしろ、こいつが前線に近づいたときはたいていろくな目にあってない気がする。まあ、主に張遼にボコられたときだが。
 ちなみに、晩年の孫権は、暗愚を通り越した暴君と成り果てる。だからどうしてもこいつの買いかぶられた能力は納得いかないんだよな。若いころも部下のほうが優秀だってイメージ強いし。無双シリーズやってて一番違和感覚えるキャラクターってこいつなんだよなあ。毎度のことながら。
 しかし、赤壁黄蓋はかっこよかった。でもやっぱり孫権の後々を考えると「みんなの意見を聞いてくれる君主」って言葉が浮いて聞こえる。
 まあ、無双シリーズでそういった暗君をそのまま描くことってないけどね。秀吉の晩年だってさらっとなかったことにされるし。大体小田原終わったら死んだことにされる秀吉。朝鮮出兵のことは描きにくいからなんだろうけど、笑ってしまうくらい10年近くの歳月がなかったことにされるのは笑えてしまう。
 そういった暗黒面も描いた無双とか作ってもらいたいものだがなあ。