真・三國無双6 呉

 呉ルート終了。
 呉だけいつもどおりのif物語だった。まあ仕方ないといえば仕方ないか。
 曹ヒの日和見主義ってのはまさに適格な表現だよなあ。まあ、国を守るためには二枚舌も必要だろうが。
 何度もいうが、孫権のみんなが自分を支えてくれるとか、民のためみんなのためとか聞くたびに吹いてしまう。だからお前はそんな人間じゃないだろうと。逆に若いころはそうで年食ってから若いころの理想を忘れたとすればそれはそれで悲しい物語だ。もっとも孫権は若いころから酒乱の気がありまくる人物だけどな。
 3国のシナリオと押して呉のラストだけがifだったが、それ以外は基本演技に忠実なのは今回の一番ほめるべきところだろう。どの国も暗黒面に関しては描いていないのが不満ではあるが。
 というのも、そういった負の側面も三国志の魅力だとは思うのだ。横山三国志曹操はものすごく人間くさくて好きだったりするし。同じく蒼天劉備なんかはこのだめ人間にみんながついていこうとしたのがよくわかる人物でもある。きれいな面だけ描いていても説得力がないんだよなあ。
 ラストステージで張遼孫権が殺すのは、演技での意趣返しだろう。演技ではぼこられてるからな、そして史実では演技以上にフルボッコだったりする。対呉の張遼の強さはチートレベルで、三国志最強の武将は張遼じゃないかと個人的に思ってるのはその辺りにあったりする。
 しかし、曹ヒは今作品ではいいとこがまるでないな。魏ルートでは完全に曹操中心のため脇役、蜀ルートではいつの間にか死んでいる、呉ルートではようやく出てきたと思ったら孫権ごときにぼこられて説教される。ひどい、ひどすぎる。まあ、狩野だからいいよね、こんな扱いでも。