最後の約束の物語

 なんか、事前情報で語られている特異さとは裏腹に、オーソドックスなドラクエ型のゲーム。スキルの割り振り敵には世界樹タイプとも言える。まあ、突き詰めたら世界樹のスキルシステムも過去に別ゲーがやってるので、世界樹の独創的なシステムというわけじゃないが。ただ、あのスキルシステムで世間に売れたゲームつうとやっぱ世界樹になるかなー。
 ゲームそのものはダンジョン探索型というより、クエスト型のゲームかな。
 とにかく、事前情報で語られていた特異さは鳴りを潜め、じっさいやると普通のRPG。ただ、敵の攻撃が比較的激しく、ヘイトコントロールを前面に押し出している、ロマサガでいうLPが設定されており、0になると死ぬ。LPを消費して必殺技が打てると、システム面ではどこかで見たことあるシステムばかり。
 ようは既存にあるパーツを組み合わせて作られているので、すんなりとゲームに入っていける。これは別に悪いことではないと思う。
 気になるのはヘイトコントロールかなあ。ターンで行動中でもターゲットがころころ変わるのがちょっとなあ。戦闘はターン制なのに半リアルタイム的にターゲットがころころ変わるのはむかつく。こちらは行動入力したら変更できないのに、敵はアグレッシブにターゲット変更してくるし。
 一番困るのは、ヘイトを稼ぐスキルを使うより、回復したほうが一気にヘイト稼げること。MPわざわざ消費するより傷薬を味方に使うほうが効率よく敵すべてのヘイト稼げるとかおかしいだろう。一番堅い主人公は行動が遅いので、ボスとかはダメージ食らうだろうなと予想できるやつに傷薬を使うのが一番のセオリーだったりする。MP10も消費して敵1匹だけしか敵対心を稼げないソードタウントなんて使えやしねえ。
 敵全体から敵対心を稼ぐスキル覚えるのは結構大変で、とっととシールドスキルあげて防御力高めてから味方回復したほうが効率よすぎるんだよな。この辺、ゲームバランスがいまいち。難易度をわざと高めにしているとか言う前に基本的な設計が少しおかしい。レベルが上がれば解消されるかも知れんけどね。されない気もする。
 騎士たちの最後の1日の物語ということで、クエストするたびに時間が経過する。24時間あるかどうかはわからんが。
 もっとも1時間くらいレベル上げしても10分しか消費しないしいくら仮眠とっても時間進まないのであまり意味のある設定ではない。フレーバー設定みたいなものだ。第2次スパロボZでクロウの借金額が表示されるのと同じと思えばいいんじゃないかなあ。あっちよりはゲームに多少影響していると思うが。
 いっそのことリアルタイムで進行するRPGとかも面白いかもしれない24時間だからRPGとしてはちょっと短め位で。イベント中だろうが戦闘中だろうが24時間経過した時点で終了とか。RPGちゃうけど、ムジュラの仮面とかがそういうゲームなんだっけ? やったことないからちょっとわからんが。
 まあ、細かな不満はあるけどオーソドックスなRPGとして楽しめると思う。いうほど難しくないとは思うのだが、こればかりは先までやらないとわからない。絶望的なボスとか出てくるかもしれないし。