ペルソナ4 アニメーション 第一話
期待のアニメ、ついに開始。
で、正直な観想を言うと、半分満足、半分がっかりというところだろうか。
まずは、駄目だなと感じた点から。
初回なのに、作画が悪い。特に、ロングカットの絵が結構ひどい。まあ、スパロボOG2ほどじゃないけどね。
これ、作画が悪いのか、今回の作画監督がこういった絵なのか判断がつかないが、初回って基本、全力だと思うんだよね。
それを思うと、初回でこのレベルだと先は期待できない気がする。
もっとも、全部悪いわけじゃなく、戦闘シーンと戦闘後の番長はとてもかっこいい。番長とってもホモっぽいけど。
もう一点は、話をはしょりすぎ。
原作してる人は話しついていけるけど、やっていない人はきっとついていけない。とりあえず戦闘まで無理やり時間を切り詰めた感じ。
もっとも、主人公がペルソナ発動するまでは原作でも相当時間かかるので、前倒しで戦闘が入っている。
最初のテレビの中では原作では戦闘が発生していない。今回のために無理やり戦闘を発生させている。千枝はしばらくペルソナ能力に関しては知らないので
原作と齟齬を出さないために気絶させられているし。
無理やりバトル入れるなら、前倒しするか、戦闘のある話を無理やり入れ替えて初回に持ってくるか(Vガンダム、ダグラム方式)それか霧の中でのバトルをするしかない。
霧の中のバトルは、あれは負けイベントなので、アニメの初回バトルには向いてないんだよな。だからこんな形で入れたんだろうけど。
正直、Fateみたいに初回は1時間とかにしてほしかったわ。
ペルソナ4は日常が大事。日常と非日常の対比が際立つ作品だから、日常はもっと丁寧に扱ってほしかった。原作では少なくとも、全ボリュームの10分の1近くをそこに割いているくらいだし。
よかった点。
作品全体に、作り手のペルソナ4への愛をふんだんに感じること。
なくなく削ってはいるんだろうが、そこかしこに、小ネタを仕込んでくる。OPは原曲だったし、戦闘の音楽も原作のまま。最初はゲームの曲をそのまま使うのはどうかとも思ったのだが。
たとえば、ダイの大冒険やらアベル伝説なんかではDQの原曲がそのまま使われてたのだが、当時は子供心に微妙だなあと思ってた。
でも、ペルソナ4の曲は会うな。これなら心配な誘う。目黒さんはペルソナリメイクみたいな大ポカやらかすこともあるが、基本才能ある人だしなあ。
ありゃ、大ポカやらかしたというより、自分のほうがいい曲作れると天狗になってただけなんだと思うけどね。実際ペルソナリメイクの曲そのものはそう悪くはないし。
元がよすぎたわけでもない。元がよかったのは、作品にあった曲だったってこと。後付であんな曲つけられてもなあ。雰囲気合わんよね。
もうひとつのよい点は、アニメになってわかりやすくなった点もあるということ。
山野アナがどんな風に死んでいたのかよくわからなかったが、明確にわかるようになったし。ほかに、花村の先輩への恋心がわかりやすくなってる。原作ではいまいちわからなかったんだが。
逆に、話が断片的で、最初のリムジン、イゴール、そして霧などは初見の人はちんぷんかんぷんだと思うが、原作でも、始めてやる人はこの部分はある程度わからなかったし、この点はまだわからなくてOKな部分でしょ。
総じていうなら、期待していたものよりレベルは低い。試写会で絶賛されたというが、まあ、宣伝用の眉唾だな。
ただ、話のはしょり方とかは、ファンとしてはすべて盛り込んでほしいが、それは無理というものなのもわかっている。なら、このあたりなら問題ないかと。駆け足過ぎるって言うほどでもないし。
現時点で、話ははしょっているが、限りなく原作に忠実。アニメ初回として戦闘がねじ込まれているが、イザナギと番長かっこよかったのでOKというところか。
先で気になるのは、このテンポで26話で話がまとまるかという点と、初回の作画でこのレベルだと、先が心配で仕方がない。ブルーレイは購入予定なので、そっちはもっと良くしてもらいたい。
もっともブルーレイの発売が放送からそんなに間が開いてないので修正とかほとんどないかもしれないけど。
安心して見れるという作品ではないかもしれない。それか、俺の期待が大きすぎたか。たぶん、後者だろうな。スポンサーもアニプレックスとアトラスしかついてないから、予算低そうだし。