宮城谷版 三国志1巻

 とにかく、話が進まない。
 このペースで話を進めると、終わるころには何巻になるんだろうと不安になってくる。
 とりあえず、1巻の半ばまで読んで、劉備曹操孫堅なんて出てこないよ。曹操の爺さんの曹トウが出てくるだけ。しかもちょっとだけ。
 何しろ、今読んでる話は、後漢末期ではなく、中ごろの話。
 宮城谷さんの小説は、その手の物語で大体取り上げられるところの少し前あたりからかなりページを割いて取り扱われるのと、余談が多いのが特徴で、まあ、好きな人はきっと物語の時代につながる背景を丁寧に語ってくれることとその余談が楽しいんだろうが(俺もそうだし)いくらなんでもさかのぼり過ぎだろう。序盤で後漢中盤(西暦100年当たり)を取り扱ってるが、そのなかでもさらに巻き戻って光武帝時代の話をしだしたりするものだから、ぜんぜん、三国志の話に絡んでこない。光武帝の話をしきりにしたりするのは、後で光武帝を書く伏線なんだろうな。
 しかしまあ、話が進まない。このペースでいくとほんと何巻までいくんだろう。いま7巻まででてるんだっけか。