魔法使いの夜
ようやく発売された魔法使いの夜。
本来の発売日から1年半くらい伸びてたのかな? 元々はFF14と同じ月予定だったはず。あれ、そういえばその月予定だった第二次スパロボOGはいまだ出る気配がない・・・。
で、まほよはとりあえずクリア。とりあえずというのはまだ未になってるアーカイブが残っているから。全体的なストーリーは終わったというところか。
楽しみにしてただけあって面白かった。
まずはここが大事。
細かいところはいろいろ言いたいことはあるけど、完成度の高さは待たせただけのことはあるなと。
エフェクトとか立ち絵をうまく動かして止め絵を動いているように見せるとか、そういった細かい芸はFateより格段に進歩している。
Fateのときも驚いたが、さらにパワーアップしてる。まあ、Fate出てからもう8年とか経ってる気がするけど。
ただ、現在のほかのエロゲメーカーでここまで凝ってるところは珍しい。無いわけではないのだろうけど、めったに見ないなあ。
ただ、これはゲームじゃなくて、音楽と視覚的にわかりやすい絵のついた小説だと思うべき。分岐なんて一切なし。鬼哭街と同じスタイルといえば同じスタイル。いや、あっちほど殺伐としてないけど。
プレイ時間はたぶん10時間以上だと思う。正確にはチョイわからんけど。ただまあ、あっという間に時間が過ぎたからなあ。
しかし、いったいなんで1年半も伸びたんだろうなあ、画面とか見てるといろいろこだわりがあったみたいだからそういう部分で手間取ったのかなあ。
まさかシナリオが完成してなかったなんてことはあるまい・・・。
では、以下はネタバレ込みの感想
まず、人狼の倒し方、あれはないだろう。
いくらなんでもあれはない。あんなけ引っ張っといてあの倒し方はない。Fateの士郎がバーサーカー倒したときより無い。
いろいろ理由や説明つけてるけど、納得できない。草十郎が実は改造人間だったといわれるほうが説得力ある。
青子の性格。
いままで断片的にまあメルブラでも出てたけど、しか語られてなかった青子だが、なんか違和感がある。
大人になった青子と月姫での人格者みたいな青子をあるていど知ってるからだろうけど、あと、裏ネタで出てくる青子の過去像と照らし合わせても違和感がある。
首輪をつけて男を飼っていたネタがあり、消化されるのだが、なんだそんなことかレベルの内容。別にスキャンダラスな話でもなんでもなかった。
問題は、青子の性格がキノコテンプレートにはまりすぎな点か。ぶっちゃけ、凛とやたらとかぶる。一部、秋葉もかぶってるな。
那須さんからしたら逆なんだろう。元々、青子というキャラがいてそれの派生で凛や秋葉がいるんだろうけど、発表された順に見てるこっちからしたら、
なんだまたいつものキャラクターかと思ってしまう。
この人の長所でもあり短所でもあるんだと思う。こういう一種のスターシステム的な部分はファンは喜ぶ人は喜ぶだろうし。
ただ、さすがに、ここまで続くと眉をひそめてしまう。いっそのこともっと違うキャラ立てすれば良いのにと思ってしまった。
別に、この作品の青子が嫌いなわけではない。ただ、秋葉→凛→黒桐の妹→青子と毎回毎回似たようなキャラをみてると何とかならんのかと思ったりする。
それとも、この世界の魔術師は3割くらいあんな性格ですという決まりがあるのかもしれないが。
ストーリー
青子の高校時代の話なのだが、いってしまえば、不幸な高校生が凄絶な師弟喧嘩と姉妹喧嘩に巻き込まれて死に掛ける話。
しかし、不幸な高校生は実はなんかしらんけど一撃必殺の技を持つ山の民だったのだ。
そんだけ。
月姫みたいに、吸血鬼同士の戦いとかそういうのは無く、Fateみたいに聖杯をめぐった争いとかそういうのも無く、祖父の財産をめぐって姉妹で仲良く喧嘩するだけの話。
いや、ホントなんだって。
草十郎
このキャラクターが後の系譜の主人公たちのテンプレートかもしれないが、これはこれでまた聖人すぎる。
青子と同じく、似たような造詣の主人公の一人。
だからなんとかならんのかと。
アリス
どんなけすごい魔術師だと強調されても、この作品見るだけではただの噛ませ犬。