辻堂さんの純愛ロード
みなとカーニバルという、新ブランドからの6800円という中途半端な価格の新作。
まあ、みなとソフトの姉妹ブランドだから、実際同じ会社だと思っていい。
タカヒロがプロデューサーに徹して、つよきす三学期が好評だったさかき傘さんをシナリオにすえている。
なので、路線は、つよきすやマジ恋路線。
もっとも、さかきさんがシナリオなので、パロがいうほど前面に押し出されていない。
メインヒロインが3人なのが、多分ミドルプライスという価格に反映しているんだろう。
もっとも、このゲーム、メインヒロイン一人に、サブヒロインがたくさんというのが正しい。
タイトルどおり、辻堂さんのための辻堂さんを愛でる為のゲームだからだ。
他にも攻略できるヒロインは二人居るんだが、一人は、まあ、ドタバタギャグルート、もう一人は主人公の設定編みたいなもの。リョウにかんしてわかるのはこのルートだけだし。
このゲームの最大の欠点は、共通ルートで主人公長谷大が辻堂愛と一回くっついちゃうこと。
なので、他のルート行く場合、辻堂さんを振らなくてはいけない。そして、振る理由が「ヤンキーとはつきあいまへん」で、その後付き合うのもヤンキー。まあ、ヒロインヤンキーしか居ないから当然なんだけど、言ってる事おかしいだろ。
しかも辻堂さん、とっても一途でかわいい人なので、他ルートでも主人公のことが好き。やってるほうが悶々とするわ。
クリアした感想を言うなら、辻堂さんルート以外はやる必要ないし、もしやるなら、精神的ダメージを考えて他のヒロインやってから辻堂さんルートをやるべき。
この構成は明らかにミスってるように思えるが、よくよく考えると、たぶんこの作品、辻堂さんがいかにかわいいかということだけを主眼に捕らえて作られているわけで、結果的に、他のルートは不要なんだよと、暗に製作者側が言っているのではないかと思う。
他のルートに行ってチクチクとダメージ受けるのは多分、わざとそういう風に作ってるんだなと。
いっそのこと、3つにルートわけずに辻堂さんをメインに据えて、他のキャラのやりとりなんかも全部ここに詰め込んでしまえばよかったんじゃないかなと。メインヒロインは一人で、その中で選択肢で色々代わるようにしたほうが多分楽しかったんじゃないかなと思う。別に複数キャラ攻略できなきゃだめだってルールがあるわけじゃないし、サブキャラに人気でて「なんで攻略できないんだ」って声が大きければファンディスクでやればいいわけだし。
そんなわけで、このゲームは辻堂さんルートだけやればよろしい。俺はもう一回やるとしても、多分そのルートしかやらない。