ブレイブリーデフォルト その2

 ゲームは非常に面白いです。
 さくさくレベル上がる代わりに、敵も適度に強い。ボスなんかは、やるかやられるかって感じ。まあ、だんだん攻撃力も下がってきたけど。こっちは天井知らずに攻撃力上がっていくのになあ。魔人と導師が出てきてからは黒魔法が鬼のように強くなってきた。

 
 問題はシナリオ。 
 まだクリアしてないので、最終的な評価はできないけど、中盤時点で結構ひどい。
 スクエニにシナリオを期待してはいないけど*1スクエニ、いや、スクウェアのシナリオのだめな伝統まで引き継いでる。ほんと、このゲームは、FFの子供だわ。
 FF10とかでやらかした、最初からは話してれば、別の解決方法あったんじゃね? の典型的なパターン。
 クリスタル4つ開放することで、なんか起きるから、子安はそれを阻止しようとしてるんだろうが、一切説明しようとしない。娘は娘で、再三周囲に子安パパとお話しなさいと敵にも味方にも言われているのに、肝心の会話で、一番重要な、「なんでクリスタル正教を敵対視するのか、活性化したクリスタルが世界に何をもたらすと思っているのか、それは世界の水を腐らせ大地を腐敗させてまでやるべきことなのか? そうすることにより人類はどうなるのか」といった、根幹を、一切聞こうとしない。
 娘は、父親に、各国に戦争を仕掛けたり内乱を扇動させ、それがお前の正義かと聞くわけですが、その根本的理由に、クリスタルがあるのは、今までの敵の行動や、自分の師匠との会話でわかっているはずなのにそれを聞かない。しかも父親と話すチャンスは2回もあった。
 子安パパもパパで、娘にその部分を一切説明しようとしない。
 これ、クリスタル4つめ開放直前の話なので、多分、4つ開放することであっと驚く(とスクエニが勝手に思い込んでる)展開があるから、ここで、クリスタル開放をためらってやっぱやーめたって展開にしたくないから、黙らせているだけにしか思えない。
 おかげで、親子の会話はゲハ並みにかみ合わない会話になり、せっかくの親子対決も、正義や信念のぶつかりあいではなく、ろくに会話も出来ない親子が殺しあうという、ニートが父親殺しましたみたいな展開になる。
 どうしてもクリスタル開放したけりゃ、実は巫女がもう一人くらい生きてて、風の巫女は子安パパの主張に納得したけど、その間に、もう一人が開放しちゃったとか、色々、別の手段とることは出来ると思うんだが。
 そして、物知り顔で現れて、えらそうなこと言う割りに、肝心なことは一切言わないキャラだけが増えていく。
 スクエニお得意の、もったいぶってて誰も得をしないのに、事が起きてどうしようもない事態になるまで一切話さないって連中が大量に出てくるゲームだと思えばいい。
 さて、4つ目を開放するか、どれほどのどんでん返しを用意してまで黙らせていたのか、ここまで来ると別の意味で興味が出てくる。どうせたいしたことじゃないんだろうけど。

*1:非常に優れたシナリオのゲームもあるよ。ライブアライブとか他にも