真・北斗無双

 週末はこれ三昧。
 嘘です、PC新調した際にインストールしたバルドスカイをやり直していたため、主にそっちばかりプレイしている。30時間プレイしてまだ千夏ルートまで、まだまだ先は長い。さすがに慣れてるので最初からハードモードでもバッドエンディングなしで進めるなあ。もっとも、バルドスカイは、バッドエンドこそが至高かもしれない。10時間近くかけて1ルート攻略してなんともいえないエンディングを迎えるのがなんともまあ。しかもバッドエンディングはどれもこれも容赦がないし。もっともグッドエンドもDive1の場合は他のヒロイン死んでたりするので手放しでハッピーエンドとは言いがたい。話がそれすぎた。

 
 で、真・北斗無双のファーストインプレッション。なんだかんだといってこっちも8時間ほどプレイ済み。ようやくラオウまで終了したところかな。
 今回、伝説モードが非常に長い。話も細かく原作再現しておりファンも納得のいく出来だろう。アニメとは別の映像化と思って見るべきだ。もっとも、声優変更した映画とかもやってるし、声優変更もなれてきたしなあ。ケンシロウ役の小西さんの演技がうまく神谷さんをリスペクトしてるので違和感が少ないのもその原因だと思われる。
 伝説モードの話の細かさはオドロキで、雑魚の会話まで拾ってくれる。新記録〜とかそういったところまで拾っていたりする。原作を読んでいる人ほどニヤリとするシーンが多い。
 しかも、カーネルやマッドサージまでちゃんと搭乗する。カーネルはともかくマッドサージまでもかよと。
 もっとも力が入りすぎているのは序盤だけで、今年中に出さないといけない*1ためか、先に行くほど雑魚の容姿の際限度が下がっていく。木偶借り隊のちっちゃいセムシ男あたりから再現されなくなっていく。台詞は再現しているが。息するのがめんどくせー人あたりは再現して欲しかったがちょっと残念。
 細かい演出上の理由で再現されていない部分もある。1話のリンをジードから助けるシーンとか。あと、アミバの指がふっとんでしまうシーンとか。けっこう残虐シーンがあるのに指だけ吹っ飛ばすのがだめというわけでもないだろうから、あそこは指だけ吹っ飛ばすことを映像を作るうえで出来なかったんだろうなと。主に時間と予算面と効率面で。
 とはいえ、やれば原作への愛を感じる演出も多く、前作よりかなり楽しめる作品といえる。


 他にも、前作の駄目だった部分を軒並み修正しており、インターナショナル版でもケンシロウのスローすぎてあくびが出てしまうほど遅かった動作は修正されていたのだが、さらにそれを早くしている。ぶっちゃけリーチもあるし南斗の拳士と比べても遜色ない速さ。
 チャージ攻撃は最初から全部覚えているため、育成面での楽しさは減った。これは前作でケンシロウが最初から弱いとかありえないという声が多かったからだろうが、ゲームとしては楽しさを損ねている気はする。
 この当たりは原作ありゲームの永遠の課題だろう。原作では無双している主人公が雑魚にも負けるくらい弱いとキャラクター物としては当然反発がある。ところが、ゲームとして原作再現して最初から強くしすぎるとゲーム性を損ねる。今回は雑魚に対しては圧倒的に強く、ボスが結構強いのでボスとはそこそこ苦戦するように調節しているように見える。原作におおむね近い。それでも育成面では前作のほうが楽しかったのは事実で、そこは痛し痒しだなと。キャラクターゲームとしてその点を徹底しているとも言える。前作で相当ケンシロウのスローさや弱さがクレーム対象になったのだろう。
 だが、思い出して欲しい。FCの北斗の拳ケンシロウは弱かった。とくに3のケンシロウは序盤で雑魚に負けるくらい弱かった。
 セガマーク3のケンシロウハート様が最強の敵だった*2
 昔からゲームでのケンシロウは強かったわけではない。
 この当たりは、昔と比べてプレイヤーの意見が開発側にダイレクトに伝わりやすくなったのが原因だろう。
 とりあえず、伝説編ではケンシロウ無双状態であることは間違いない。というかボスや中ボスはC2と斬岩両断破、雑魚はチャージ4連打なしだけでクリアできる。
 他には前作で一番不満があったであろう止めQET。完全廃止じゃないが、○ボタンをただ押すだけになったので、やり直しとかない。
 ただ、ボスとの戦闘中に原作再現のQETが存在する。もっとも失敗しても問題はない。普通に倒せる。成功すると倒すのがちょっと楽になるだけである。そのQETそのものも受付時間が長く非常に簡単である。
 しかし、ムービーゲーと呼ばれた物に対する業界の回答がどのメーカーもQETしかないというのは寂しい限りである。
 カプコンも批判されても減らすどころか増やしていく一方だしな。いっそのことムービー垂れ流しをやめるという選択肢は一切でてこないところが恐ろしい。


 グラフィック面は前作と同じイメージだが、さて、前作もそうだったか覚えてないが、イベントシーンの会話で口の動きがちゃんと言葉と連動して動いているのは素直にすごいと思った。イベントシーンの大半は通常使っているモデルを使っているので、技術の進歩を感じる。口の動きに違和感がないのが特にすごかった。


 現時点では幻闘編を1面ほどしかやってないのでそちらのレビューは後回し。ただ、現時点では前作のようなはっちゃけた話はなさそうな気がする。そこは残念かもしれないが・・・あるかもしれないので期待しつつそっちをプレイしよう。
 前作で不満を感じた人もこんかいは満足できる出来じゃないかと現時点では思っている。
 まあ、同じことの繰り返しで単調でマンネリって部分はどうしようもないかもしれないが。これは、北斗無双が抱えている問題ではなく、無双シリーズそのものが抱えている問題だしなあ。

*1:30周年記念作品らしい

*2:大げさに言いすぎ