デモンゲイズ

 まったくノーマークのゲームだったんだが、よくよく見てるとEXPの文字が。
 ああ、これ、チームムラマサのゲームだったのか。
 迷わず購入。もちろんDL版。
 最近DL版買えるものはほとんどDL版を購入している。
 社会人になって十数年、ゲームを売りに行くこともほとんどなくなったし、むしろ媒体が邪魔。
 DLでゲーム入れ替えなしでプレイできる楽さを覚えると光メディアなんかに戻れねえ。
 3DSなんかも、最近DLコンテンツが充実してきたのがうれしい。ただ、DLソフトがすでに持っているものばかりというのがちょっとなあ。
 DQ7もDL版を購入予定。
 話がそれた。


 で、デモンゲイズ。チームムラマサのゲームということで3Dダンジョン物である。
 かわいいキャライラストの萌え要素と、硬派な3Dダンジョンの融合。こう聞くと、どこぞの世界樹なのだが、
 この路線はチームムラマサが元祖だろう。もっともEXAを出した当時は、金のなさと技術がまったく追いついてなくて、萌え要素がぜんぜん萌えれないという仕様ミスとしか思えない出来だったが。2になって多少は改善されたが、絵師が問題で、これらの問題が解決するのは円卓の生徒まで待たされたんだよなあ。
 Wiz路線というよりWizから独自要素を突っ込みいろんな要素を削って独自発展した円卓の生徒の発展版と言うべきだろう。
 種族やボーナス値限界なんかはWiz要素が残っているがそれくらい。
 円卓の生徒では、特定の場所に罠を仕掛けて別のところでバトルして戻ると罠でさらにバトルしてアイテムをゲットというちょっとめんどくさい仕様があったのだが、今回はそれを改善してある。ほしいアイテム種類の宝石を使うことで任意のアイテムを取得できるバトルが行えるという直球の仕様に変更してきた。まあ、選べるのは種類だけでアイテムのランクはこちらのレベルとダンジョンの難易度に影響されているみたいだが。
 そんなわけでWizの骨子を残しつつ、武具を集めてレベルを上げつつちょっとずつダンジョン探索を進めるというオーソドックスなつくり。キャラメイキングは自由そのもので、性別を選べるけど、グラフィックは男のものだろうが女のものだろうが使用可能。さらに、別の種族のグラフィックだって問題なし。
 その代わり、主人公を含めてキャラクターに個性というものは存在しない。


 このゲームの特筆は、なんていうのだろう、手触りのよさが際立っているというのがあっている表現だろうか。
 なんのこっちゃとおもうだろうがやってみればわかる。
 とにかく操作性が軽快でストレスをほとんど感じない。ダンジョンに入った際のロード時間の長さだけが唯一気になるくらいか。
 ほしいアイテムをとるため、セーブ&ロードを繰り返すときに少しストレスがたまるくらいである。
 ほんとはセーブ&ロードなんてしたくないのだが、神器という重要アイテムの入手個数が限られているので、ゴミみたいな神器を入手した場合はロードしたほうがいいのだ。
 とにかく、この操作性の快適さがこのダンジョンにもぐる、アイテム集める、宿屋で寝るというサイクルをひたすら繰り返すだけのこのゲームを支えているといっても過言ではない。とにかくPS時代のゲーム全員に見せてやりたい。
 やはりこのあたりは十年にわたって蓄積したものであろう。操作性が快適すぎて同時進行している世界樹4に戻れないくらいである。


 すこし上で書いたが、神器が今回の育成の目玉。この神器の面白いところは必ずしも高ランクのものが重要というわけでもない。初期で出に入る神器でも恐ろしく有用な最期まで使い続けれるものがゴロゴロしているのがポイント。
 この神器というのは、別のクラスのスキルを神器を装備することによって利用可能になる装備品で、一人につき5個まで装備できる。サムライ専用の範囲攻撃斬り込みは前衛クラスならどのクラスもほしいスキルだし、ランダムだが攻撃回数+1と致命攻撃(Wizでいうクリティカルヒット。ようは首をはねた)が発生するキラーエッジもなかなかに強い。アサシン専用のシャドウステップやパリィなんかはサムライのほうが有効に活用できたりするのだ。そのほかにも補助魔法が使えるようになったり、魔法使いに超集中を付けれたりと、楽しさ無限大。多少のインチキをやってもいいのがほしい。この神器を入手するためのジェム(上で言ったアイテム宝石のこと)だけは入手数に限りがあるらしいので、重要なわけだ。俺はすでに2個損してるけどな。知っていれば・・・知っていれば・・・。
 まあ、周回プレイすればいくらでももらえるんだろうけど。


 地味だが非常に良質な昔懐かしいRPGと言っていい作品。海外では受けないかもしれないが、やはりこういったゲームは出続けてほしいものである。
 エルミナージュが案の定開発者が抜けて死亡したしな。