シーフ編

 シーフってのは盗賊とか泥棒とか、そういう言葉のはずなんだが。
 FF11におけるシーフはヘイトコントロールと大ダメージを引き出すPTの切り札的存在。一応盗むとかもあるが、それはどっちかって言うとおまけ。
 FF11のシーフはと言うと不意打ちの一言に尽きる。自分が標的にされていない状態で背後から不意打ちをすると大ダメージを与えると言うもの。ほんとにとんでもないダメージをたたき出すから洒落にならない。
 15で不意打ち覚えるまでは不遇な扱いだが、それ以後は常に連携専用アタッカーの地位を守りつづける。
 また、不意打ちはサポで食われてもシーフに与えられている特権の半分くらいしか得られないので、サポ食われによる影響も少ない。もっとも60を越えたあたりから、他のジョブの強烈なWS+不意打ちの前に多少地位を脅かされたりするようだが。
 また、鍵を使用することによる宝箱開錠能力とトレジャーハンターと言うアイテムドロップ率を上げるアビリティのおかげで、金稼ぎキャラとしても有用。宝箱乱獲キャラがたくさんいたため、一部のジョブ(特に赤)からは蛇蠍のごとく嫌われたこともある。乱獲の的にされたアストラルリングは赤のAFとかぶる箱から出なくなり、BC専用にされてしまったとか。シーフによる卵殻はなくなったがアストラルリングの供給元が減ったのも事実である。優秀なアイテムだっただけに高騰必死で。ようは、俺も安いうちに買っておくんだったと・・・。

 
アビリティ
 シーフのアビリティも優秀なものがそろっている。アイデンティティというかPTでの存在意義である不意打ちを他ジョブに完全に食われないのが生命線となっている。まあ、シーフにあるDEXボーナスが他のジョブで適用されるとえらいことになるが。実際昔はえらいことになってたんだが。
 ほかにもお金稼ぎに使えるアビリティが多く、トレジャーハンターはPT全員が恩恵を受けるので歓迎されがちだ。しかし金貨ばかり盗んでるのを見るとうらやましく思ってしまうが。

絶対回避:シーフの2Hアビで、30秒間物理攻撃を100%回避すると言うもの。しかし、遠距離攻撃は避けない。劣化インビンシブルと呼ばれている。使い道はソロで死にそうになった時だろう。今では出来ないが、昔は回線切断後30秒でヴァナ上からキャラクターが消えた。ソロでやばいと思ったら、絶対回避して、回線切断が有効な手段だったのだ。(今ではキャラの消える時間が1分に変更されている)PTのピンチの時にはあまり使えない。TPがあれば不意WSして自分でタゲを取って絶対回避と言う手段も出来ないことは無い。まるっきり使えないと言うわけでもないが、すごく使えると言うこともない美妙なアビリティ。もっとも2Hアビだけ強くされても困るわけである。なんせ、この手の切り札使う時はピンチだということだし。

ぬすむ:アイテムを盗む。敵によっては高価な品物を盗むことも可能。成功率はレベルに依存らしい。また、背後からとかだと盗みやすい? 獣人あいてに金貨を盗みまくってるのを見ると酷くうらやましく感じたりする。

回避力アップ:ただでさえ回避の高いシーフがさらに避けるようになる。元々回避スキルが最上級に高く、レベル60を越えるとそれがさらに顕著になるため、回避+装備とあわせるとものすごく避ける。けど、シーフが壁になることがないのでPTではあまり意味がないアビリティ。ソロ用だと考えるべし。

不意打ち:シーフの現在の地位を支えるシーフの命その1。
 敵の背後から不意打ちすることにより大ダメージを与える。そのダメージは武器のD値+DEX値を必中クリティカルであてる。30前後のシーフだと、DEXとブーストしたDEXの値が60くらいになる。その頃の片手剣だとD19とかなので、D80くらいの武器でクリティカルするのと同等のダメージを与えるわけだ。D80と言うと最上級の両手剣並であり、低レベルの敵に対してのダメージは絶大である。物理系WSに乗せることも可能であり、バイパーバイトと言う2倍撃のWSを使用するときに使うとその真の力を発揮する。バイパーバイトを覚える頃にはだまし討ちというさらにダメージを上げるアビリティも覚えるので、さらに凶悪になっている。通常ダメージの少なさを払拭して有り余る性能のアビリティである。
 ちなみに、サポで使用した場合はDEXボーナスがつかない。それでも必中クリティカルは付属するため、両手武器のWSを組み合わせると相当の威力を発揮する。

だまし討ち:シーフの現在の地位を支えるシーフの命その2.
 味方の背後からだまし討ちすることによりAGIボーナスをDに加えた攻撃を行い、背後を取った味方に敵のヘイトをなすりつけることが可能。
 不意打ちによるダメージでタゲを取りがちなシーフをさらが攻撃の的にされにくくするアビリティ。
 だまし討ちの最大の特徴はボーナスではなく、味方にヘイトをなすりつけること。これにより自分が殴られないようにするだけでなく、HPが多く防御も高い前衛に敵の攻撃を集中させることが可能になる。これにより、回復やアタッカーの攻撃が強力になっても、ターゲットが固定されやすくなり、より安全に戦闘を行えるようになる。不意打ちと併用することにより更なる代ダメージも期待できると言う一石三鳥くらいのアビリティ。
 サポで使用するとAGIボーナスはなくなるが、ヘイトなすりつけ効果は残る。これにより、暗黒などの防御が低い傾向にある前衛の強力なWSで稼いだヘイトを味方になすりつけることが可能になっている。サポで食える頃にはWSや魔法は恐ろしいほど高威力になっており(実際55以降になってくると違うゲームに感じるほどにインフレが始まる)前衛がターゲットを維持することが難しくなっている。高ダメージをはじき出す連携の時など、しっかりと盾にヘイトを集めなければ後衛に死者が出ることとなる。シーフで使用するときもサポで使用するときもその役針はヘイトコントロールに真髄があるのである。威力は高いに越したことは無いが、その最大の目的は高威力でターゲットを固定することにあるのである。

とんずら:シーフの便利アビリティ。
 移動速度を大幅に上げてくれる。
 効果は30秒だが、チョコボより速く走れる。船に乗り遅れそうな時とかにあると便利。また、モンスターを釣りした場合に足が速いモンスターからダメージを喰らわないようにするのにも使える。なくても困らないが一度経験すると病み付きになるアビリティでもある。

アサシン:だまし討ちパワーアップアビリティ
 60で覚える。最近実装されたアビリティで、だまし討ちに必中+クリティカル効果を付随させる。
 それまで、だまし討ち単品ではそれほど威力が高くなく、不意打ちと併用しなければタゲ固定の役には立てなかったが、それを完全に払拭させることが可能になった。60以降では不意だまをつかわず、だまし討ちだけで単品使用するやり方が一般的になりつつある。
 威力は不意だまに多少劣るが、無理に敵の背後を取らなくていいと言う利点があり、盾にターゲットを固定しやすくなる。1分に一度定期的に使用すれば、それはさらに強固なものとなる。不意とだまを30秒ごとに使えるようになるのと同じで、シーフの総合的な攻撃力アップにも繋がっている。この前使用しているところを見たが、実際、すごく便利だった。

かくれる:不意だまサポートアビリティ
 敵のヘイトをリセットして、さらにインビジの効果。ただし、聴覚モンスターに対してはヘイトリセットされない。
 その最大の特徴はかくれると不意打ちの併用である。隠れてしまえば正面からでも不意打ちが可能なのだ。だましと併用することにより、ヘイト管理が楽になる。アサシン覚えるまでは大活躍できるアビであるが、アサシン覚えたらあまり使用されなくなる。それでもただでインビジになれるのは便利だ。シーフで実際使ったことがないのでわからないが、聴覚や嗅覚で判断するモンスターには隠れる不意打ちは出来ないかもしれない。

かすめとる:ギルを盗む。
 実際にやるとあまり盗めない。ただし、NMなどを相手に盗むと、1000ギルとか盗むこともある。しかし、これで金策できるわけでは無い。微妙なアビリティ。と思ったが、ジラードエリアにはpopが早く2000ギル程度盗めるNMが発生するため、そこでかすめとる+NM退治すると金策できると言う情報をシーフからもらった。なるほどなあ。

トリプルアタック:
 最初は戦士のDAが強くなるのかと思ったら、シーフに追加されてたと言うアビリティ。元々シーフの通常攻撃のダメージは低く(これは主に使用する短剣がヴァナの武器では飛びぬけて弱いため)ダメージアップには繋がらない。このアビリティが発動するとシーフのTPがたまる速度が上がると言うだけである。しかし、敵のTPも大幅に増えるが。
 昔はWSの攻撃回数も増やしてくれたのだが、最近は増えなくなった。結果弱体されたと見てよい。まあ、出たらうれしいと言う程度のアビリティだろう。戦士とかに実装されてれば鬼過ぎたので、まあ、シーフでよかったのでは無いかなとも思う。

総評:
 シーフと言うより、暗殺者とか、そういうイメージの方が強い。とくに不意打ち、だまし討ち、アサシン、かくれるあたりが特に。

 正面から堂々と戦うよりも、敵の行動を妨げたりアイテムを盗み取ったりと、俊敏さを活かして戦闘を支援する、戦術のエキスパート。

と、公式にあるが、敵の行動を妨げたり等と言うことはシーフには出来ない。それはバッシュとスタンをもつ黒とかナイトとか暗黒とかパライズとかで援護する白とか赤の仕事だったりする。
 まあ、戦術的な役割は多いので、エキスパートかどうかは別として、重要な位置にあるジョブではある。
 アサシン追加はシーフ救済だったのだろうが、もっと不遇なジョブがあるのに何故シーフ救済なのかは甚だ疑問なのだが。元々確固たるポジション持ってるジョブなのにねえ。
 とりあえず、不意うちの威力が気持ちよすぎ。覚えた直後では追随を許さないアタッカーとして機能する。高レベルになっても一撃だけは誰にも負けない。やってて気持ちのいいジョブ。弱体ボルト使用可能になって、味方支援も多少出来るようになった。