寅と午

 過去読んだ小説で、強烈なトラウマになった作品と言うものが誰しもあるのではないか。
 知り合いの若い子*1に聞くとサーラの冒険と言ってきた。ああ、確かにトラウマになるかもなあ。
 元祖綾波系ヒロインのデルの過去は強烈だった。
 要約すると、デルは8歳当時、父親の前で集団レイプされました。という内容だったと思う。もっともサーラの冒険は彼女の心を癒すかのように主人公サーラと見てるほうが恥ずかしいくらいラブラブ展開があるので救われるが。もっとも未読だが5巻の最後でデルが壊れ始めるとかなんとか。6巻で最終といわれてるらしいけど、ハッピーエンドになるかどうかも怪しそうだ。基本的にはハッピーエンドになる作品だと思うんだけどな。
 山本さんには最近首をかしげる発言などが多いので、最新刊にも手を出したくなかったんだがなあ。読むか?
 しかし、俺のトラウマはこっちではなく、異次元騎士カズマシリーズの骸骨旗トラベルの3巻。
 二人のヒロインのうちの一人、マノンの顛末がトラウマになって残っている。
 要約すると、主人公とヒロインは海賊にとっ捕まる。主人公はそのまま官憲に突き出されて数ヶ月拷問を受ける。命からがら逃げ出した主人公はマノンを救出するのだが、そこで見つけたマノンは散々レイプされ見るも無残な姿に…。
 この姿がまた最悪、指が切断されて、足が変な方向に曲がっていて、誰だか分からないくらい顔がボコボコにされていて、さらに歯を全部へし折られている。
 そんな彼女が、海賊がカズマだと思って耐えたと告白され、「私、汚くなってないかな」という彼女に対してカズマが「綺麗なままだよ」というシーンは鬱ながらも泣けてきた。そのあと、爆発に巻き込まれてマノン死亡。生きててもよさそうなこと無いけど、いくらなんでもあんまりだろう。
 この続編の剣奴王ウォーズは未完で終わるし。黄金拍車は傑作だったのにさ。
 今でもトラウマになっていた、異次元騎士カズマシリーズは黄金拍車しかそれ以後読んでいない。まあ、シリーズ中ほかの2作より黄金拍車が圧倒的に面白いってのもあるんだけど。
 みんな、トラウマになった作品ってある?
 推理小説とかだとレイプとかって結構よくあるのでダメージ少ないんだが、ライトノベルといわれる所謂ティーン向けの小説で、こういう話は正直ダメージでかすぎだと思うので止めてくださいな。
 最近ではされど罪人は竜と踊る(こんなタイトルだったとおもう)とかが結構きついらしい。あと聖刻シリーズも、なんか純情だった女騎士がセックスのことを普通に語る女になってたとか、いろんな意味でトラウマになったと言ってたかな。聖刻シリーズはずいぶん前に見限って読むの止めたけど。後はグインサーガもグインの嫁さんがなんか酷いことになってなかったっけ。キタイにさらわれて麻薬とセックス中毒にされて、グインに救出されて結婚したけど、グイン最前線に行きっぱなし、寂しくて男を引っ張り込むようになるとか。つうか100巻も読んでられるか。何巻まで読んだか覚えてねえし。
 意外と鬱になる本って多いよね…。

*1:といっても20台半ば