北方三国志9巻あたり

 ようやく、9巻当たり。全部で13巻なのでいよいよ終盤。序盤がどれほど密度が濃かったか良くわかる。話単位の密度は濃いんだが、あっというまに1年とか2年とか経過してるから、あいだの密度が濃いんだよな。190年代の話は、ほとんど間があくことが無いんだが。
 まあ、実際の三国志赤壁を越えたあたりから急に密度が薄くなるんだが。
 9巻まで読んでると、張飛の扱いのよさに驚いてしまう。関羽は大抵の作品でよい扱いを受けてるんだが、この作品に限ってはある意味張飛に劣る。そういう意味ですっごく新鮮。馬超は読む前からハードボイルドだと聞いていたので、そんなに驚きはしなかったが。どこかの馬に乗ってなければただの人な馬超よりは全然かっこいい。ホウ統の扱いがかなり掘り下げられているのが、ちょっとうれしかった。何しろ、諸葛亮と並び立つといわれて登場した割りにあっさりいなくなる彼に関して掘り下げようがないし。それでも登場期間は1冊分程度なので悲しいのだが。全体を通して文官の扱いが非常に良い。むしろ、武器を持って戦えなくても彼らは漢であるといえる。
 なんか、まとまりのない文章になってきたな。やっぱ、総括で書くべきだな。早く全巻読もう。