ゼノブレイド バカップル

 あいもかわらず雑魚戦がきつい。油断すると即死ぬ。死んでもちょっと戻されるだけでペナルティーが無いのが救いだが。
 戦闘では結構しゃべるのだが、シュルク&フィオルンのバカップル会話が困る。というか戦闘中にドサクサ紛れにシュルク何叫んでるんだか。
フィオルン「みんなと一緒に戦えるなんて・・・」
シュルク「もう絶対離さないよフィオルン」
 お前らよそでやれ。っていうか、兄貴やメリアの前でその会話はどうよ。メリアには嫌がらせでしかないぞコラ。
 いらいらしたので、シュルクとフィオルンは一緒に出さないことにした。元々アーツの都合上、フィオルンはダンバン、メリル、ライン、リキあたりと非常に相性がいいので。やたらとリキャストが短くて威力が馬鹿高いエアファングと転倒相手に有効なスピアブレードが非常に強力で、エアファングで崩せるものだから、崩せばダンバン、ラインあたりが勝手に転倒させてくれるという至れり尽くせり。リキの問答無用でこかす、メリアのスピアブレイク→スターライトニーあたりとも非常に相性がいい。ただ、同じ崩しキャラであるシュルクと組ませると性能が生かせないので組ませないほうがいいのかも、
 フィオルンそのものは、アタッカー、タンクどちらも高いレベルでこなせる万能キャラなので、仲間に合わせることが可能なのでシュルクと組んだ場合はタンクすればいいんだけど、シュルクの火力が高すぎてシュルクにタゲを持っていかれるんだよな。もうこの段階で機神兵相手だと、ラインでもタゲを維持できないからフィオルンが悪いわけじゃないんだが。おかげで、シュルクの防御を上げなきゃいけなくなってしまった。

 視点変えて、このゲームのすごいところはグラフィック。レベルとしてはPS2レベルなのだが、その圧倒的な世界観を見事に表現している。世界のあちこちで、遠くに見える巨神や機神、見上げれば、巨神の剣、雲のかなたに見える巨神。とにかく、遠くに圧倒的な大きさで世界が見える。これほど視覚的に世界が見えるというゲームも珍しい。神様の体が世界の大地という設定のRPGは多いが、人の形そのままで、その姿を拝めるゲームは今まで見たことが無い。そして、神々を含めた美しい背景。落ちた手のいかにも鉄骨の昇降口を登る時に見える星空の美しさ。
 グラフィックの美しさは、ハードの性能ではないことを見せ付けている。描きたい世界観をどのように表現するかが大切なんだと思う。
 このゲームをやっていて飽きない理由の一つが、広いフィールドを歩いているだけで、その世界観を感じさせる壮大な風景もその一端だと思う。人物は決してきれいなテクスチャーというわけではないのだが、必ずしもPS3やX箱で作ったからといって、この世界観が誰でも表現できるとは思わない。こういうのは製作者側のセンスなんだと思う。
 それに添えられるように美しい音楽が流れる。今回、光田さんはどうもエンディングにしか参加してないようだが、それでも、ゼノブレイドの音楽はどれもすばらしい。特にフィールドの音楽が。昼と夜で違う曲が流れる場所も多く、どっちも聞いていて飽きない。戦闘の曲も多く、中盤で急に激しいロック調になったりもする。
 残念なことにこのゲームが売れないのが日本の現状なんだと思う。FF7以降に代表される一本道RPGながらもそれを感じさせない広大なフィールド、すばらしい音楽、世界観を見事に表現したグラフィック、このゲームに比べたらFF13なんて足元にも及ばない。グラフィックですら負けているといっていい。でもこのゲームが売れないのが今の日本。ほんと日本のRPGは末期状態なんだなあと。格ゲーやシューティングが廃れ、一部の愛好家たちだけに愛されて細々と生き延びているように、RPGもだんだんそうなっていくんだろうなあ。というか、すでにそうなっているか。