戦国無双3 キャラレビュー

 需要は絶対無いと思うが、つかってみたキャラ感想。ストーリではなくキャラ性能が主という事で。
 
真田幸村戦国無双シリーズの主人公といっていいキャラ。今回もそれを地で行く。2の前田慶次と殴り合っておしまいという腑抜けたエンドではなく、1に近い滅び行くものの美学に立ち返っている。俺は当然こっちのほうが好き。最後の大坂城の戦いの終盤の悲壮感はたまらない。あの音楽が切り替わった瞬間はまさに鳥肌もの。そしてエンディングの十文字槍をバックに戦国の世は終わったのナレーションが胸に来る。
 キャラクター性能としてはいつもの幸村。チャージ4は相変わらず突き連打を出さずに即出しで周囲の敵を吹っ飛ばすのに使ったほうが良い。タイマンや乱戦はチャージ3出し切りのほうがよさげ。もっともタイマンだとチャージ3を出し切らずに途中で影技交えていくほうがいいかな。特殊技はいまいち使いづらい。チャージ直後だと即最大溜めにはなるものの結構当たらないしなあ。そういう意味では良くも悪くも前作とほぼ同じといえる。飛びぬけて強くも無く、さりとて弱いわけでもない。非常に使いやすいキャラクターであるのは間違いないので、入門キャラというところか。まあ、チャージ3だけ出してれば何とかなる。

織田信長:本能寺以降のシナリオが多いので案外影の薄い人。とはいえ、いろんなキャラで死んだ時のムービーが流れるので姿だけは拝めるが。今回は本能寺で勝とうが負けようが死んじゃう。その点は幸村と同じ。出来るだけ史実になぞらえたエンディングにしようと試みているのか。無双なんだから時代考証とかそんなのは無駄だし、歴史オタの言い分なんて無視して作ればいいと思うんだがなあ。雰囲気ゲーなんだしさ。
 キャラクターの性能は相変わらずすばやい攻撃と範囲の広いチャージ4が主体。チャージ3のサイコクラッシャーが2猛将伝どうよう特殊強化最大時しか出せないのだが、今回、チャージ5の武器強化が弱くなったので、真面目に特殊技で強化しなければいけない。もっとも敵をすっ飛ばして強化で大体間に合う。それに影技が追加されたことでサイコクラッシャーに頼らなくてもタイマンが簡単にこなせるようになった。チャージ3−2まで出して影技で結構拾える。こっそりと特殊2のバリアが強化されている。特に最大バリアはかなり攻撃をはじく。効果も結構長いので手が空いたらかけておくといい感じ。これだけ見るとちょっと弱体だが相変わらず完璧超人に近い。ただし、相変わらず無双乱舞は使いにくい。おとなしくオリコンにするといい。もっとも、今回無双ゲージがストック形式になったので、雑魚散らしの場合はオリコンにせず出し切ってもいいかもしれない。それでも微妙だが。

明智光秀:今回はちょっと変わってて、南光坊天海ルート。山崎の戦いで生き延びて世捨て人になるけど、家康に仕えて関が原で復活というながれ。なぜか山崎の戦いで元親を巻き込む。そして巻き込んだ上に死んでしまう。たしか史実だと元親と光秀は政略結婚で遠い親戚だったはずだ。もっとも、戦国時代に政略結婚はふつうなんだけどさ。信長が四国征伐いくのを必死に止めたのも、元親が親戚だからというのもあったらしい。もちろん、光秀が間に立ってそれまでの長宗我部と外交してたのがご破算になってしまうってのもあっただろうが。なので、今回は光秀と元親は親友という設定らしい。
 で、性能的には影技の申し子といっていい。むしろ、影技は光秀のためのシステムといってすらいい。
 とにかく影技との相性が抜群。通常12連だしきってから影技で普通に拾ってその後続く。以後無限ループ。タイマン最強。ボスキャラで能力強化されている本多忠勝ですら、空中に浮いたら最後あの世まで連れて行かれる。とにかく範囲そこそこ、攻撃速度が速い通常技だけでほとんどの局面を乗り切れる。まあ、アクセントとしてチャージ8とかチャージ9を使うくらい。チャージ9は今回普通に使えるようになった。当てづらいが当たれば強いので個人的には好んでつかっている。
 新武将で女キャラを作った際に光秀のモーションにしたのが、これがかっこよすぎてしびれた。
 残念なのは特殊技。なんで当身なのさ。せめて居合いにしといてくれれば。今回居合いは無双皆伝くらいでしか見れない気がする。まあ、今作屈指の強キャラというのは間違いないだろう。

伊達政宗:今回のテーマはDQNを卒業する日。前作とはうって変わって天下ではなく天下の後を考える正宗になっている。ただし、今回は屈辱の土下座があるのだが。個人的には牙を抜かれた山犬が幸村に触発されてDQNに返り咲くという2のほうが好きだったかなあ。でもまあ、そんなに悪い話ではない。
 性能的にはこの人も前作のままという気がする。タイマン、集団戦闘どちらもいけるチャージ4に、見た目が派手、でも斜めがお留守のチャージ3で暴れまくるのが吉か。当然OROCHIよりかなりおとなしいが。特殊技がただ、銃を撃つだけなのが悲しい。というか銃使いはこいつも孫市もそうである。特殊技いらないんじゃないかとおもう。チャージはどれも少し癖があるが、相変わらず使いやすいキャラではある。個人的にはチャージ5の横の範囲が広がったように思えた。なので結構使いやすい。

雑賀孫一:今回は最初から政宗のお供。というより、シナリオがほとんど政宗と同じ。最悪である。前作や前々作の哀愁漂うシナリオを返せ。2の孫が好きだった俺としてははなはだ悲しい。やはりガラシャは必要である。いつみても口説きに失敗する自称イケメンの三枚目キャラなのだが、甲斐姫の発言より一応顔だけは良いとみられているようだ。まあ、俺は大好きなキャラなんだけどね。無敵の5人^^。
 2猛将伝で猛威を振るったチャージ5が弱くなった。弱くなったといっても使える技ではある。これだけで良いというわけでもないが。今回、のけぞり防止策があまりないため、チャージ4をフルで出すのは避けたほうが良いかも。結構つぶされる。背後を取られないように移動してチャージ5とか、チャージ3で突破するひつようがあり。集団戦の肝がチャージ4だけというのがちょいつらい。まあ、即出しでも十分対応できるが。相変わらず接近戦は強い。通常技5でガードはじきがあるのも相変わらず。影技はあんまりいらない。個人的には無双皆伝がかっこいいので影技に頼らずに無双皆伝にまわしている。もっとも無双皆伝もあまり強いといいがたいのだが。技の性質は変わっていないのだがずいぶん弱体化している印象がある。

立花ギン千代:今回は旦那さんとの競演となったわけだが、今回のシナリオは結構いい感じ。前作は本人シナリオよりも島津シナリオの最期のほうがよかったしなあ。毛利元就シナリオでの空気を読まない主義には笑った。今作のベストカップルはこいつと宗茂だろう。とにかくギン千代のエンディングが良すぎる。また、元就シナリオのエンディングでのだんなとのコンビも良い。
 性能は、相変わらずの雷神っぷり。通常で暴れまわるもよし、範囲の広いチャージ5、妙に敵を巻き込むチャージ6、意外と攻撃範囲の広いチャージ8、そして今回最大の猛威を振るうチャージ9。もはやギガデインを習得した彼女に敵はいない。OROCHIでこれら優秀な技を抑えて猛威を振るったチャージ4は普通の技に成り下がった。まあ、あのチャージ4の異常さはOROCHIのシステムあってこそなのだが。それでもチャージ1、5、6、8、9と優秀な技がそろっているので困ることは無い。特殊技は武器強化で出してしまえば出してしまったで強いのだが、元のギンちゃんが強いので、別に使う必要が無い。性能が低い技でもないのに不憫なことである。

立花宗茂:前作の時点で、ギンちゃんだすより旦那が先だろうと常々言われていた宗茂がようやくの登場。もっとも彼は国内の大きな戦いには参戦してないんだが。その辺は無双クオリティで無理やり参加だろうとは思ってた。彼が名をはせた朝鮮の話をやってくれるはずが無いだろうし。それが出来るなら、鬼島津のシナリオはもっと面白くなるんだが。シナリオに関してはギンちゃんに半分かぶる感じ。特筆することはあまり無いかなと。やはり、ギン千代の方がエンディングが鮮烈だったから。こっちはまあおまけのようなものだ。
 キャラ性能は使いやすい通常主体のキャラ。比較すると少し動きが遅いが、横なぎ主体の使いやすい通常技と優れたチャージが売り物。特殊技は防御強化という微妙なものなので忘れていて良いだろう。まず、最初から使えるチャージ4が最期まで使える優秀な技。出が早く範囲も広く射程も長い。衝撃波なので強化もしやすい。これだけでもクリアできるくらい優秀な技なのだが、他にもチャージ6のシールドタックル、チャージ8の全体攻撃など優秀なチャージがそろっている。チャージ8は広範囲を巻き込む雑魚戦の主力。ただし、難しい以上だとそこまで通常技を出す間につぶされることが多い。チャージ6は集団、タイマンどちらにも使える優秀な技。影技と多分同じモーションで突っ込むのだが、見た目より攻撃範囲が横に広く、遠くまで移動する。ガードはじき効果に気絶効果もついているというチート技。敵に囲まれた時に雑魚の多い方向にこれを出せば、倒せなくても雑魚がピヨるのでしきりなおし出来るし、武将に当てればガードはじくかピヨらせるかのどちらかである。
 夫婦そろってくせのない使いやすいキャラといえる。一応、嫁と対応して風神と呼ばれたり自称したりしているが、チャージ4の衝撃波以外、風神らしいことは何一つしてない気が・・・。

毛利元就:別名ヤンウェンリー。言い訳の仕様の無いくらいヤンウェンリー。せめて、歴史を書きたいとかそういう発言は変更すべきだろう。
 とはいえ、ヤンとは思えないくらいに戦闘能力は高い。攻撃するたびに弓を飛ばすので、攻撃範囲は全キャラ中最大ではないだろうか。また、1度の攻撃で複数の矢をばらまくものだから意外と攻撃力も高い。武将とタイマンで密着してチャージ4とかしていると一気に体力を削る。また、敵を簡単に巻き込みコンボが増えるため、コンボ時間延長か、コンボ数で攻撃力が上がるスキルとの相性が良い。自前で修羅属性をつけることも可能で、まさに死角が無い。今のところ今作最強キャラの一角ではないかとおもっているのだが。

稲姫:今回は幸村とセットの扱い。今までは親父とのセットだったのでちょっと新鮮。かとおもったが、真田家とからむのは1の猛将伝で登場してからずっとか。1ではくのいちにかまわれてたし。幸村とのカップリングではなく、姉弟としてクローズアップされている。というより、兄、信之が無双キャラじゃないため、彼の代理というのが正しいだろう。
 キャラ性能はお世辞にも高くなく、上で紹介したヤンウェンリーを見習えといいたかったのだが・・・。実は、歴代稲姫で最強かもしれない。それくらいのポテンシャルを秘めている。まず、主力のチャージ4が使いやすい。これはいつものことなのだが、他のキャラクターが武器をパワーにすると技がつながらなくなって困るため、ノーマルかスピード主体なのに対して、彼女はパワーでもチャージ4を全て当てられる。もっとも当たらない時もあるが。なので、パワー武器が彼女には向いていることになる。そして、特殊技の弓強化が鬼のように強い。弓強化1で矢が3本に、強化2で矢が5本になる。出来れば5本にしたいが、強化1でも十分強い。とにかく弓強化をするとチャージだろうが特殊1だろうが無双だろうが矢を飛ばす行為全てが強化される。弓強化中に特殊1の弓連打とかするとOROCHIほどではないが弓をかなり速射する。武器に修羅属性がついていればかなり殺すし、雷だと正面の敵はほとんど巻き込む。通常技出し切りも十分強くなるし、当然チャージ4も強くなる。弓強化中だと、チャージ4がほぼ最期まで出し切ってつながるという利点もある。また、パワー武器でも特殊1の弓連射にはあまり影響が無いので攻撃力だけ恩恵を得られる。ただし、弓強化のモーションが長いのと、いつものことだが背中がお留守なので、囲まれないように立ち回る必要がある。ツボにはまるととても強いキャラなのでつかっていて楽しいキャラクターである。